この季節の日本人のマスクの意味を正しく説明しないと、日本国土の放射能汚染に対する誤解は萎まないと思う。
疑念の拡散は放射線の拡散よりも速いようだ。
この度の地震を始め、近年の地球の変動ぶりを見るにつけ、つくづく思うことがあります。
「もう、国と国との争いなんか、やめましょうよ」。
ちょっと前なら“机上の空論”とか“理想論”とかで片付けられていたことに、本気で取組まなければならない時が来たような気がします。これからは、「国を守る」のではなく、地球を維持し「人を守る」時代ではないでしょうか。
軍備の拡大などやっている場合ではありません。世界中の軍隊も自衛隊も、一日も早く100%災害救助隊として生まれ変わってほしいです。
仮に、日本が世界最高の防災・救助の技術や機材を備えたとしたら、たとえ軍備を放棄したとしても、この地球変動期に、どこの国がそんな日本に攻撃をしかけられるでしょうか。
そして、日本が基点となって、オセロのように世界中のカーキ色をオレンジ色にひっくり返していくことは夢物語でしょうか。
今まさに災害の現場で尽力されている隊員のみなさんは、決して攻撃することではなく命を救うことに志を持って入隊されたのだと信じています。そんな方々が心置きなく活躍できるような組織が発展継続することを祈っています。
私も非力なりに、袖振り合った隣人に悔いの残らぬ対処ができるよう、救急法のイメトレだけは、折に触れリピートしておくつもりです。
この度の悲しすぎる災害に対しては、一丸となって復興に立ち向かっていかなければならないのは当然のことですが、一方で、忘れてはならない憂慮すべきこともあるように思います。
近年の地球の変動は、人間の、特に先進国の開発行為が少なからず影響しているのではないかという懸念です。
これからも私は、環境の安定、自然との共生という視点に立ち、旅と葛藤と執筆を続けてまいります。
被災された方々の今後の幸せと地球の平和を願いつつ、近々ミャンマーからの便りを再開させていただく次第です。
はばたくオオヅル(Grus antigone)、ミャンマー、シャン高原にて
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